D800本格的ワイド撮影スタート

実は3月に水中クジラ撮影で浸水式は済んでいる。
ストロボを含めた総合システムでの撮影は今回が初めてなのでした!

NIKON D800導入(当面、ワイド用)

これまでワイド撮影時に主に使っていたCANON EOS 5DMk2から、敢えてD800に切り替えた訳は・・・
(1)超高精細:有効画素数=36.3メガピクセル
   この画素数が生かせるのは実は「マクロ撮影」ではないのか??(有効なのは確か!!)
   ワイドの画像で果たして、これまでのものとの差が実感できるのだろうか??
   ・・・と いうのはあるのです・・・・
(2)ダイナミックレンジ、とりわけハイライト部のグラデーションがかなり改善された。
  (これまではキャノンに一日の長があった・・・)
(3)キャノンのフルサイズ機は「内蔵ストロボなし」路線が継続中で当面変更の気配なし。
   このため、TTL撮影実現の為に、陸上用ストロボをハウジングに入れて電気接続し、ここから光接続で
   スレーブストロボと繋げる手法をとっていた。このシステムの難点は、電気接続の面倒さと浮力コントロール。
   これに対し、ニコンのフルサイズ機のこのクラス(アッパーミドル?)には内蔵ストロボ装備で
   光接続のストロボが使用可能であるため、水中撮影システムとしてのバランス、
   即ち組み立ての簡便さ、操作性、安全性が格段に向上。

ただ、ニコンはワイド撮影用のレンズの設計が古く、D800の性能を生かす最新設計のレンズが少ない。
(キャノンには比較的新しい設計の単焦点ワイドレンズが揃っている。)
逆にニコンではキャノンに比べ、ワイド系のズームレンズが揃っているものの、水中撮影時の画像周辺流れなど
確認すべき課題が多い。

これまでのD800使用水中カメラマンの撮影レポートから
(1)ニコンのワイド系ズームレンズの筆頭と目される「12-24mm」がレンズ自体が大き過ぎて扱い難く、
   さらに周辺流れが多くて、ほぼ使えない。
(2)14mm単焦点は設計が古く、価格の割には一般的な評価も低い。
(3)TOKINAの10-17フィッシュアイズームやニコンの10.5フィッシュアイはアンクル的にも魅力だが
   DXフォーマットのため、D800の高解像度を生かしきれない???
(4)テールの千々松氏から「18-35mm」レンズ(但し、旧設計のもの)が周辺流れも少なく
   使えそうとのレポートがあった。
 ↓
今回の使用レンズは、今年になって発売されたズーム繰出しのない「新18-35mm」レンズ
(旧型は繰り出しのあるタイプであるため、違いがどちらにでるのか一抹の不安を抱えながらの撮影となった。)

注:実は、同時期に同じく繰出しのない大変魅力的な「16-35mm」ズームレンズも発売となった。
  かなり悩んだが、広角側のズーム領域が広いことへのレンズ設計の難しさへの不安から、今回は敢て見送った。

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尚、D800ワイド撮影に関しては、その写真の素晴らしさで尊敬している福井氏からのレポートが大変参考になりました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

今回の屋久島は梅雨まっただ中で天候不順。
ワイド向きのポイントへのアクセスがかなり難しく、一度だけ。
目的の一つだった、太陽光撮影もムリの状況だったが、
「周辺流れ」の確認は「吉」と出ました!!!
ご確認ください!!


カゴカキダイ

今回のカゴカキダイは中層に浮かず・・・

オーバーハングの下に溜まって動かない・・・

kagokakidai.jpg

いい形で群れて、そこそこ寄らせてくれた 
ロクセンフエダイ

このシャープな画質はやはりタダモノではなかった
・・・!!!!

じゃー、どんな画像でも抜群の解像感が得られるのかと言えば
そうそう甘くはない!!
このカメラの能力を生かすシチュエーションの選び方、
撮影法など習得にはまだまだ時間と経験が必要と感じました。


タイドプールでのワイド撮影(但し、雨模様)
にも使ってみましたのでそちらも参考にしてみて下さい。

rokusen4.jpg

rokusen1.jpg

rokusen2.jpg